こんにちは。山好きの整備士です。
今回のご依頼は、永年大切に乗ってこられた愛車の修理です。
御自分の相棒として大切に乗ってこられたエブリイですが、日常点検時にラジエターキャップを閉め忘れて走行しエンジンストールして再始動できなくなりロードサービスにて搬送されてきました。

診断の結果は、冷却水不足によるオーバーヒートでシリンダーヘッドガスケット吹き抜け及びシリンダーヘッド歪みです。

エンジンオイルパンの中からオイルに混じった冷却水が大量に出てきました。マフラーからも水が出てきました。

ここまでくると、エンジンオーバーホールが必要ですが、そうなると高額修理になります。

最近はオーバーホール済のエンジンをリビルトエンジンとして販売されており、リーズナブルな価格になっているので、現物をオーバーホールするよりも価格的には安上がりになりますので、『リビルトエンジン載せ替え』作業になります。

(過去には自分の車のエンジンをレース用にチューニングしてオーバーホールしてきた僕はオーバーホールしたいのですが、時間と費用がかかるためお仕事では、このようにさせていただいております)


image


車両からエンジンとミッション一体で降りてきました。

image

降ろしてミッションと分割します。

image

補器パーツを取り外しエンジンを裸にします。

外したパーツを新しいエンジンに移植していきます。


image


元通り補器が組み終われば、ミッションと合体し車両に搭載してエブリイが生き返りました。


高額修理になるので作業前にオーナーの方とお話をしたところ

「永いこと乗ってきて愛着があるからな、俺の免許もそう長くは無いのでこの車を最後まで大切に乗りたいから修理してくれ」

との車に対する暖かい言葉をいただいての修理でした。


大切なお車を永く乗っていきたいと言うお客様の気持ちを重んじて手助けをしていくことは、私にとってもとてもやりがいのある仕事だと思い誇りをもって取り組むことができます。

いろいろなケースのカーライフのご相談をじっくりとさせていただきます。